Kunoichi Marketドキュメント

WordPressはそのデザインを変更する機能を持っており、そのデザインセットをテーマと呼びます。他のソフトウェアでは、「テンプレート」や「スキン」と呼ぶこともあります。

WordPress.orgの公式マニュアルHandbookにはテーマについて次のように記載されています。

WordPressテーマはあなたのWebサイトのデザインをレイアウトまで含めて変更します。テーマを変更することにより、あなたのサイトのフロントエンドでの見た目(Webブラウザでユーザーがあなたのサイトを閲覧したときに表示されるもの)は変わります。

WordPress.org Theme Handbook
WordPressのテーマ選択画面

WordPressテーマの役割

ざっくりと説明すると、次がテーマの行うことです。

  • レイアウト、配色、タイポグラフィなどのデザインを提供する。
  • WordPressが必要とするページ(記事ページ、記事一覧ページ、ホームページ)に対し上記のデザインを適用する。

これらは最低限テーマに求められるものです。優れたテーマはユーザーがテーマをカスタマイズできるための機能を提供しています。以下はその例です。

  • 色、フォントの変更(例・メインカラーを赤から水色に)
  • レイアウトの変更(例・1カラムか2カラムか選べる)

また、テーマの中にはプラグインが持つような拡張機能を持ったものも存在します。以下はよくあるテーマの拡張機能です。

  • テーマ独自のブロック
  • テーマ独自のウィジェット
  • テーマ独自のブロック
  • SEO対策(例・タイトルとデスクリプションを変更できる)
テーマカスタマイザーの例

WordPressテーマの配布場所

WordPressテーマは様々な場所で入手することができます。

公式ディレクトリ

プラグインと同様、WordPress.orgの公式テーマディレクトリでテーマを入手することができます。

公式テーマの1つ、Fukasawa

公式ディレクトリの特徴は次の通りです。

  • すべて無料。
  • テーマレビューチームによる審査を経て公開される。
  • 要求事項は公開されている。
  • 審査基準にデザイン要素は含まれないが、アクセシビリティなどには厳しい基準がある。
  • プラグインテリトリーと呼ばれる、「テーマではなくプラグインですべきこと」が決まっているため、プラグインのような拡張機能を持つテーマはない。したがって、ブロック、ウィジェットなどは含まれない。

プレミアムテーマ

プレミアムテーマとは、販売されているテーマのことです。このKunoichi Marketで販売されているテーマもそうですし、他にもいくつかのマーケットプレイスがあります。

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また、個別のテーマだけを販売している会社・個人も存在します。公式ディレクトリで無料テーマを配布し、機能追加をしたプロ版を販売するのはよく見られるパターンです。

良いテーマを見分けるポイント

テーマは実際に使ってみてあったものを使用すべきですが、良いテーマを見分けるポイントとして、次のような点に注意してみてはいかがでしょうか。

  • デモまたはプレビューは存在するか?
  • テーマは頻繁に更新されているか?
  • テーマによいレビューはついているか?

危険なテーマを使わない

WordPressはGPLライセンスであるため、その派生物であるテーマもGPLライセンスになります。そのため、有償のプレミアムテーマを第三者が配布していることがあるのですが、その第三者についてあなたがよく知っているのではない限り、利用するのはやめておきましょう。

プレミアムテーマにマルウェアを仕込み、無料で配布するというのは典型的なクラッキングです。テーマは必ず信頼できる配布元のものを利用するようにしましょう。